わたしたちの地域

真宗大谷派・長浜教区第12組

滋賀県湖北地方は真宗大谷派において「長浜教区」と名付けられています。これは全国に25ある大谷派の行政区(注1)の1つです。米原市を南限に、北は敦賀市までの範囲を呼び、大谷派だけでもおよそ400を超える寺院があります。これほどお寺が密集して存在している地方は全国でも珍しいそうです。また、教勢調査(東本願寺が定期的に行う全国寺院の実態調査)では、ご門徒が正信偈をきちんとお勤めされる率が全国一位という結果が報告されており、お内仏を中心とした真宗門徒の生活がしっかり守られている地域と知られています。

その長浜教区をさらに14の区画に分け、それぞれを「組(そ)」と呼びます。旧米原町〜旧近江町の寺院を拠点とする区域を「第12組(だいじゅうにそ→お寺マップを参照ください)」と呼びます。東海道・中山道の宿場町として、また木彫文化が古くから栄えました。関ヶ原や姉川の古戦場とも近く、大河ドラマとなると常に観光客が訪れるなど、戦国大名の通り道・歴史街道であります。

私たちの地域の中心となるお寺は長浜市内にある「大通寺」です。大通寺本堂は一説に東本願寺創建時の本堂とも言われます(注2)。山門は現在の東本願寺山門再建の基礎資料となりました(厳密にはさらにその前の東本願寺山門をベースにしています)。また、さらに北には「五村別院」と呼ばれる別院があり、こちらには東本願寺創建の御門首、本願寺12代・教如上人のお墓があります。


注1…かつて30の行政区がありましたが、昨今の教区再編により25教区に調整されております。注2…大通寺には「おはなぎつね」伝説をはじめ、それを裏付ける伝承が複数残されております。